ファスティングすると味覚はどう変わる?素材の味を楽しめるようになります

ファスティングすると味覚はどう変わる?素材の味を楽しめるようになります

ファスティングすると味覚が変わるという話を聞いたことはありませんか。人によって感じ方はそれぞれ異なりますが、多くの方がファスティング後に味覚が変わったとおっしゃいます。ファスティングは、ダイエット効果が期待できるだけではありません。一定期間の断食によって味覚まで変化するのです。この記事では、ファスティングで味覚が変わる理由を紹介します。

ファスティングすると味覚が変わる

ファスティング後に味覚が変わったという方は多くいらっしゃいます。「普段は濃い味を好んで食べていたが、薄味のものしか受けつけなくなった」「好きだったインスタント食品の味が濃くて食べられなくなった」「素材の味に敏感になり、野菜の旨味を感じられるようになった」という声をよくお聞きします。ファスティングすると素材本来の味を感じ、薄味でも美味しいと思えるようになるのですが、なぜファスティングすると味覚が変わるのでしょうか。

ファスティングで味覚が変わる理由

ファスティングすると味覚が変わる理由は、ファスティングで細胞がきれいな状態に作り変わるので、味覚を感じる細胞も新しくなるからです。舌の表面には「味蕾(みらい)」という味覚を感じる細胞の集まっている器官があり、甘味や苦味、塩味などを感じます。

ファスティングで一定期間断食すると、消化器官を休ませられるので、今まで消化に使われてきた酵素を新陳代謝のために使えるようになり、全身の細胞が新しいものへと変化します。そのため舌にある味蕾も新しくなり、今までと感じていた味覚が変わるのです。

現代は味覚障害を訴えている人が多い

現代の食生活では、食生活の偏りや食品添加物の過剰摂取により、味覚障害を訴える方が多くなりました。味覚障害とは、味に対する感度が低下したり、味を感じなくなったりすることです。「味がまったくわからない」、「特定の味がわからない」、「何を食べても口の中が苦い」、「何も食べていないのに口の中に苦味や塩味を感じる」といった症状があります。加齢による舌や口の老化で高齢者に多くみられる症状でしたが、最近では若い方も増えています。

味覚障害の原因は、全身疾患によるものや薬の副作用、心的ストレスなどあるのですが、特に注意したいのは亜鉛不足です。味を感じる味蕾では、短期間で新陳代謝を繰り返し、新しい細胞に生まれ変わっています。亜鉛はミネラルの一種で、新陳代謝に必要不可欠な物質です。食事の中で亜鉛を摂取しないと味蕾の細胞が作られず、味覚障害を引き起こしてしまう可能性があるのです。また、インスタント食品などに含まれる食品添加物の中には、亜鉛の吸収を妨げてしまう物質もあります。偏食や無理なダイエットは控え、栄養バランスの整った食事をすることで、正常な味覚が作り出されるでしょう。

「いつも食事メニューが偏りがち」「忙しくてインスタント食品ばかり食べている」そんな方はファスティングすると、新陳代謝で味蕾の細胞が一新されるので、味覚がリセットされ、味覚障害を予防することにもつながります。

ファスティング後の回復食について

ファスティングすると、全身の細胞が新しいものへと変わるので、味覚も変わります。そのためファスティング後、初めて口にする回復食には気をつけたいところです。またファスティング後は、胃や腸に何も入っていない状態です。ファスティングが終わったからといって、急に普段の食事のように食べてしまうと、胃や腸に大きな負担をかけてしまいます。さらに体の吸収力が高まっているので、たくさん栄養を摂ってしまうと、脂肪になってリバウンドの原因にもなります。

胃に優しい食べ物を回復食にする

ファスティング後の回復食として、胃腸にやさしい流動食が向いています。おかゆやスープ、スムージーなどが良いでしょう。肉類や魚類、卵などの植物性たんぱく質や、牛乳やバター、チーズなどの動物性脂肪は消化に時間がかかるので胃腸の負担になります。回復食の時期に食べるのはやめましょう。

また、ファスティングによって味覚が研ぎ澄まされ、味を敏感に感じられるので、化学調味料や人工甘味料なども使用はやめましょう。よく噛んで食べることにより消化が良くなるので、胃腸の負担を軽減できます。ファスティング後から、よく噛んで食べる習慣を身に付けましょう。

数日かけて元の食事にする

回復食は流動食から始め、数日かけて通常の食事に戻していきます。ファスティング後の回復食は、ファスティング期間と同じくらい大切です。食生活が乱れていた方はファスティングを機に食生活を見直し、濃い味付けから薄味で素材を生かした食事に変えてみましょう。そうすることで、ファスティング後もリバウンドしにくい体になります。

まとめ

ファスティングによる味覚の変化について紹介しました。一定期間断食することで、体の細胞が新しいものへと変わり、味覚を感じる味蕾という細胞も新しくなります。今までの味覚がリセットされるので、素材の味を感じるようになり、味付けも薄味のものを好むようになります。「食生活が乱れている」「味の濃いものが好き」という方は、ファスティングして食生活を整えるきっかけにしませんか。

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